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免振構造に対する消火配管の納め方(前編)

免振構造に対する消火配管の納め方(前編)

2021/10/10

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今回は免振構造の配管について記述しようと思います。


最近は、免震構造が大分定着してきました。


昔、まだ新入社員2日目位の時に上司が勉強の為に免震構造の建物を見せてくれた記憶があります。

ですので少なくとも26年前には免振構造があったのでしょうね。当時は非常に珍しかったと思います。

記憶が間違っていなければですが(笑)


免震構造も構造の形に色々種類があります。

・ピットにある水槽から免振になっているもの

・低層(大体4~5階あたり)から上が免振になっているもの

・建物全体の一部の住宅のみ免振になっているもの

などなど。


免振構造は

・免振の対象になる側(免振装置の上側、宇宙側とも言います)、

・地盤面と強固に接している側(免振装置の下側、地球側とも言います)

に分かれ、宇宙側と地球側に免振階という空間を設け、アイソレーター(大きいゴム)で

宇宙側と地球側の建物を繋げ、別の動きをする事で地震の揺れを吸収しています。


免振量(建物が揺れた時に宇宙側と地球側のずれる最大量)は建物によりますが、

大体600㎜~800㎜の間で設定されています。


免振量によって周囲の梁や配管など動いたときに消火設備と接触するであろう障害物との離隔や

免振装置のフレキの長さが決まります。


意匠図などに記載されていますので必ず確認しましょう。


免振装置のメーカーは大きく2社ありますが、種類はどちらも同じ様な形をラインナップしています。

・単純に縦にフレキを配置したもの

・U字にフレキを長くたるませたもの

・X,Y方向にそれぞれフレキを配置したもの

(エキスパンに使うのと同じですが、フレキの長さが違います)


消火設備で使用できる種類は限られており、特に連結送水管は圧力が高いので種類が少ないので

選定には注意が必要です。


次回は配管の検討方法などを書いていきたいと思います。

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