レブロとTFASの機能の違いについて
2024/01/31
今回はレブロとTFASの機能の違いについてお話ししたいと思います。
建築設備の中で一番使用されているCADといえばTFASですね。
TFASの前身であるCAPEが発売された時は、画期的なCADとして注目を集めました。
売りとしては、、
・3Dで配管を認識出来る事。
・断面を切ることが出来る事。
・干渉する部分をチェック出来る事。
・シート機能が便利な事。
他にもありますが、この中でもほかのCADと違うのがシート機能だと思います。
このシート機能、慣れるとメチャクチャ便利なんです。
その反面、レイヤ機能を意識する事が無くなってしまうんです。
レイヤで図形を管理しなくても、シートで管理すれば良いからです。
ですが、このままシートで管理してレイヤを無視した状態で、
DWGやDXFなどに変換すると訳の分からない状態になります。
他のCADではシート機能がありませんので、レイヤでしか図形の管理ができません。
ですので、シートは別であっても、全く同じのレイヤで書いてしまうとTFAS以外の
CADでは管理しずらくなってしまうのです。
便利な反面、不便な一面もあるんですね。
TFAS同士であれば良いのですが。。
もう一つは断面を切った時に、操作が戻れなくなる事。
通常は元に戻すのボタンで操作を戻せますが、一度断面を切ってしまうと今までの操作は戻せません。
これは意外と気を付けていないと、後で困った事になりやすいです。
断面が切れる便利な所なのですが、意外な所が欠点になりやすいです。
これに対して、レブロの機能はTFASとほぼ同じですがシート機能はありません。
CADの基本でもあるautoCADもレイヤでの管理です。
ですので図形などはレイヤで管理しているソフトが大半です。
TFASももちろんレイヤ機能があってレイヤ管理が出来るのですが、
シート機能が便利すぎてレイヤ管理が煩わしく思えてしまうのです。
レブロの話に戻しますが、レブロはレイヤ機能で管理しますので他のCADと同じ管理方法です。
ですので、変換してもあまり問題になりにくいです。
レブロの断面機能はTFASと違い、常に断面を認識して図形にすることが出来ます。(アラウンドビュー機能)
どの方向も即座に見れますし、アイソメ的な視点でも可能です。
平面と断面が常に連動していますので、この点がTFASと大きく違います。
さらに、断面切ったら操作を戻せないなんてこともありません。
もう一つ、レブロがTFASと違うのは3D図形を作成出来る事。
最近のTFASも3D図形が作れるようになりましたが、レブロの方が図形の種類が豊富です。
ですので、消火ポンプユニットやアラーム弁、SPヘッドなどの複雑な形状の3Dが作れる為、
BIMなどで設計定例や施主への説明などでもより理解して頂けますし、自分たちも有効なメンテナンス空間
が確保できているかなどの確認を容易にしやすくなります。
レブロで3Dを認識する際の機能として、3D形状の断面を切る事が出来ます。
これも最近TFASも出来るようになりましたが(ダイテックさん、必死です。。)使い勝手が断然違います。
3Dだけではわかりずらい部分が断面を切れる事で理解力が格段に上がります。
ざっとですが、2つのCADの違いを書いてみました。
老舗でもあるダイテック社のTFAS、NYKシステムズのレブロ、どちらも使いやすいCADです。
TFASは設備の方は触れる事が多いのですが、レブロは触れる事が少ないと思います。
レブロは最近、竹中工務店や鹿島建設でも現場で採用するパターンが増えています。
ぜひ一度、触れてみることをお勧めします。
弊社ではどちらのCADも対応しております。
機器の3D化も大好きなのでぜひご検討頂ければと思います。
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