消火栓BOXの納まり
2021/09/06
最近の消火栓納まりは大変凝っています。
意匠設計的にきれいに見せたい、若しくは目立たないようにしたいという要求が多いです。
しかし、消火栓は目立ってナンボ!ですので相反することになります。
ですので、表示灯や表示する文字は譲れませんが納まりや表面の材質については出来るだけ要望を現実化出来るように考えます。
BOX枠が無い様にしてみたり、表面に壁と同じクロスを貼ってみたり。。。
通常は、壁ボードにBOXのフェイスを被せる様にしているので建築との取合は簡単です。しかし、BOXの面と壁の面を同一(出っ張らない)にする場合はボード面との取合が必要です。
建築側からは、消火栓側にボードが受けられる様に要望される事が多いです。
なぜならボードも必ず平らでは無いのでボード面と消火栓BOXがツライチになる様に調整出来るようにしなければならない為です。
クロス貼りについても、どこまでクロスを巻き込んで納めるかを建築に確認しておく必要があります。
石で仕上げる場合もあります。石仕上げは結構多いので消火栓メーカも心得ている事が多いのでそこまで難しくはありませんが、目地との取合があるので墨だしや現地での相番が必要になります。
気を付けたいのは、建築扉+裏BOXでの納まりです。
消火栓BOXは扉と裏BOXで認定を取っているので、別にすると認定外となります。基本は認定である必要があり、消防検査でも確認します。ですので、建築扉で施工する場合は消防へ確認しましょう。
場合によっては先に話をしましたクロス貼りやダイノックシート貼りも消防に指摘される事がありますので所轄消防へ確認しておきましょう。
非常に複雑ですが、消火栓メーカーや建築の施工図担当者・施工者に相談しながら、かつ自分でも取付をイメージしながら納まりを検討します。
実際に施工出来なければ意味がありません。ですので取付するイメージをする事がポイントになります。
複雑な詳細なども得意としておりますので、是非ご依頼頂ければと思います。
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