粉末消火設備の仕組みとは
2023/02/02
粉末消火設備とは、どのような仕組みによって消火させる方法なのでしょうか。
今回は、粉末消火設備の仕組みについて詳しく見ていきましょう。
▼粉末消火設備で消火ができる仕組み
粉末消火設備を使って消火ができるのは、複数の要素が噛み合って仕組みを構築しているからです。
■窒息効果
粉末消火設備では、粉末消火薬剤を火に向けて大量に放射して表面を一気に覆ってしまいます。
そうすることで、火が燃える際に必要とする酸素を遮断してしまう仕組みです。
火は酸素がないと燃え続けることができないため、これが窒息効果を生み出します。
そのためには、粉末消火薬剤を火の全面にむらなく噴射し、すっぽりと覆ってしまわなければなりません。
■希釈窒素効果
粉末消火薬剤には、熱によって分解する働きがあり、これを「希釈窒素効果」と言います。
この働きのおかげで炭酸ガスが発生し、空気中の酸素濃度を下げることができるのです。
先述したように、火は酸素がないと燃え続けることができませんから、窒素によってさらに窒息効果を高めることに繋がります。
■抑制効果
粉末消火薬剤を使った粉末消火設備の最後の仕上げとなるのが、燃焼の連鎖反応を遮断する抑制効果です。
すでに粉末消火剤で火との接触を遮断し、さらに酸素濃度を下げる希釈窒素効果を発揮させているところへ燃焼反応をストップさせます。
これにより、とどめの化学作用を起こさせます。
これが抑制効果で、負触媒効果とも呼ばれる反応です。
粉末消火設備では、この一連の流れをスムーズに起こすため、初期消火で大量の粉末消火剤を放射する必要があります。
▼まとめ
粉末消火設備によって消火を行う仕組みは、次々と相乗効果を生み出すことが最大の特徴です。
そのためには、速やかに粉末消火剤が放射されることが重要ですね。
弊社では建物の消化管や配管ポンプなどを、詳細に記した施工図や設計図の作成を承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。
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