消火設備は、種類別にそれぞれ設置基準が定められています。
今回は数ある消火設備の中でも「ガス系消火設備」の設置基準について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

▼ガス系消火設備とは
ガス系消火設備は、「ガス」を消火剤として利用する消火設備です。
火災発生時には二酸化炭素や窒素など消火効率の高いガスを噴射し、素早く鎮火する効果があります。

■ガス系消火設備の設置基準
ガス系消火設備の設置義務があるのは、「自動車の整備や駐車に関わる施設」「発電機やボイラーなど火気を多く必要とする屋内」「通信機器室」などです。
設置基準は床面積を元に定められていますが、おおむね1階で500平方メートル以上、2階よりも上階になると200平方メートル以上の施設にはガス系消火設備の設置義務が定められていることが多いです。
ガス系消火設備設置の際は、建物ごとに設置基準をご確認の上、適切に設備を組み込んでいってください。

■綿密な設計を行おう
ガス系消火設備は非常に高性能な消火設備ですが、それだけに綿密な設計を必要とします。
実際の火災時に確実に消火機能を発揮するためにも、ガス系消火設備の設計はできるだけ消火設備専門の施工図作成業者にご依頼いただくと良いでしょう。
和光設計有限会社でも、ガス系消火設備だけでなくスプリンクラーの施工図やアイソメ図、3Dの設計図にも対応しています。
設備の設置基準についても、わからないことがある方は何でもご相談ください。

▼まとめ
消火設備の設置基準は、あくまでも法律によって定められた最低限の消火機能の指標です。
いざという時に人命や大切な機材を守るためにも、消火設備設置の際は妥協せず、高クオリティな設備を作り上げていきましょう。