送水口と採水口の違いとは
消火活動を行う際は、送水口と採水口の2つを利用します。
今回は、この送水口と採水口の違いについて見ていきましょう。
▼送水口と採水口の違いと用途
送水口と採水口には違いがあり、それぞれが用途を持っています。
■送水口の特徴と用途
送水口とは火事の際に消防自動車が消火用水を使い、消火活動をするために用いる消防器具です。
消防のポンプ車が送水口にホースをつなぎ、放水することで火事を消す目的で使われます。
さまざまな形があり、まっすぐに立った自立型に壁などに取り付けられた埋め込み型、Y字型になった物など、場所に応じて設置されているのが特徴です。
主な用途は消防隊が消火活動を行うためですが、連結送水管用やスプリンクラー専用もあり、それぞれで消火活動が行われます。
■採水口の特徴と用途
採水口も、消火活動のために使われる消防器具の一種です。
送水口と最も異なる特徴としては、消火用水がない場所における消火活動の際、防火水槽につなげて吸水する点が挙げられます。
送水口と採水口のどちらにも「消防隊専用」と書かれた蛇口やバルブ栓が作られているものの、採水口の場合は消防用水として溜められた水を使うのが特徴です。
消火作業で使うのはもちろんのこと、送水口から吸水できないポンプ車のために採水口から運んだ水を、ポンプ車に移して消火活動をすることもあります。
▼まとめ
もともと消防用に取り付けられた送水口に対し、採水口は消防用水として溜められた水を吸水するための消防器具です。
どちらも火災時には欠かせないものですので、両方共使えるのが理想ですね。
弊社は法人様の建物において、消火に関する設計及び施工図を作成いたします。
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