泡消火設備を取り巻く最近の状況
最近何かとニュースでもPFOS・PFOA問題が話題となっていますね。
フッ素が自然界では分解出来ない為、禁止される事になっていますが
泡消火からフッ素を取り上げると残念ながら消火能力が低下します。
困ったものです。。
泡の原液も生産出来なくなる為、現在設置されている泡消火設備は原液が補充できなくなると設備として機能しなくなります。代替品を期待したいところですが、フッ素が消火能力に大きく関わっているので難しい所です。
さらに市場の動きとして、少ない泡原液量で設置出来る特定泡消火設備の機器がメーカーから供給不足に陥っている為、通常の泡消火設備を設置せざるを得ない状況が発生しています。
歯がゆい限りですね。。
最近では、駐車場での火災に対して初期消火をする考えではなく、消防隊が到着するまでの間に火災を抑制する、という考えの設備も新たに出てきました。これは水噴霧消火設備の新しい形となり、泡原液を使用せず水での火災抑制となりますので、PFOA問題も関係なく駐車場の消火設備を設置することが出来ます。
まだ、法令としては整備されていませんので大臣認定(ルートC)が必要な設備です。もっと設置されて実績が増えていけばルートB、Aとなり法令として整備されるのではないかと期待されます。
最近の駐車場に設置する消火設備は環境問題と流通問題のダブルパンチを受けている状況だと思います。
変化の時期に差し掛かっているのかもしれませんね。
これからの動きに注目していきたいと思います。
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